04 1月 タイムスタンプとは?-電子契約におけるタイムスタンプの仕組みと役割-
電子データに必要不可欠な「タイムスタンプ」機能。
よく聞く言葉ですが、実際のところどういうものなの?
と思っている方も多いのではないでしょうか。
タイムスタンプは、知的財産保護、紙文書の電子化、医療カルテなど様々な場面で利用されています。
電子契約書におけるタイムスタンプの役割を簡単にご紹介いたします。
- タイムスタンプとは
- タイムスタンプの仕組み
- タイムスタンプの必要性
タイムスタンプとは?
電子データがある時刻に確実に存在していたことを証明する電子的な時刻証明書です。
このような「いつ」「どのような情報があったのか」を証明することを「存在証明」ともいいます。
証明手立てが電子署名のみの場合、署名時の時刻を確かに取得出来ますが、
これはあくまで端末ごとに設定されている時刻の表記となります。
必ずしも正確な時刻であるとは限らないため、いつ契約書が作成され、いつ契約が成立したのかを証明できません。
この署名時刻が間違いのない正しい時刻であるということを証明するために、タイムスタンプを発行します。
タイムスタンプの仕組み
タイムスタンプは要求、発行、検証の過程から構成されています。
オリジナルの電子データから得られる情報(ハッシュ値)と、
タイムスタンプに記載されている情報(タイムスタンプトークン内ハッシュ値)を比較することで、
タイムスタンプの付与された時刻から改ざんされていないことを証明しています。
(これにより書類の信憑性や透明性を確保が可能になります。)
データ通信協会の認定を受けた、
正確な時刻を管理できるサーバーによりタイムスタンプトークンが発行されます。
タイムスタンプの必要性
書類の電子化は、保管スペースを取らないことや
書類自体の劣化を防ぎ、綺麗に情報を保てるなどの利便性がある一方、
原本がアナログに存在する書類よりも改ざんが容易であることや、
記録媒体の経年劣化により、データが消えてしまうと言ったリスクも少なからず孕んでいます。
上記のような電子文書の脆弱性を緩和し、紙書類との法的効果の差異をなくすために
「見読性」、「完全性」、「機密性」、「検索性」が差異の無い状態を維持する要件としてあげられています。
電子署名とタイムスタンプは、「完全性」に対し効力を発揮し、
役割としましては、文書が確定的に作成されたかの証明、改ざん防止・改ざん検出、
記録媒体の経年劣化等による消失・変化の防止が含まれています。
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